本の紹介【ホントの性格が筆跡でわかる!?】

まなかな主宰 遠山ちひろです。本日は森岡恒舟さん著書(日本筆診断士協会会長)、【ホントの性格が筆跡でわかる!?】のご紹介です。なんだか、ドキッとするタイトルですよね。文字を書く直前だったら、思わず手を止めてしまいたくなりますよね。

自分の書いた字が性格を表すの?

ましてやホントのなんて(汗)。隠しているわけじゃないのに、何を隠しているの!?心の中を覗かれそうな気がしてしまいます。

筆跡診断には行動パターン、筆跡パターンがイコールという根底があるようです。奥が深いですね。

実は私自身も、美文字講座を開催する際にアイスブレイク(緊張をほぐす時間)にやす作業として筆跡による性格診断をします。“口”、“様”、“愛”・・。

これらの文字は、その人の対人関係、お金の使い方、恋愛的な思考まで露わにしてしまう・・・。らしい(笑)欧米では新人研修にも使われるほどの信頼性があるのです。

興味のある方は、ぜひ体験レッスンいらして試していただきたい。深層心理と言われること(無意識ゾーン)だからこそ、当たっているのかが分かりにくい(自身で肯定しづらいのかもしれない)という面もあるのだそう。

“字は人となりを表す”は私の信念としているところなので、納得しながら楽しめました。

今は便利なノートアプリ、スマホ、PCが一人複数台所有している時代となりました。どちらかを大切にすることではなくて手書きも、デジタルもそれぞれの良さがあります。

でも今の日本は丁寧な文字表現が少しばかり軽視されている気がしてなりません。

なぜなら学校の書道の授業も指導される先生によって書道経験がある、ない。知識等の見解で指導に大きな差があることがあり、お弟子さんたちも教室と学校との指導の違いに困惑しているようでした。

日本の学校はせっかく学校指導要領(全国どこでも平均して同等の教育を受けられるよ〜という基準)があるのに、書道の教育・指導にそれだけの差があると、今後の子供たちの運筆力、手書き文字への価値観が弱くなっていくことを危惧しています。義務教育中は、正しい鉛筆の持ち方、丁寧な字を書く意味などをぜひ伝えて欲しいです。

筆記用具が正しく持てると疲れない=文章が多くなっても乱筆になりにくいし、筆順を守ると、一番綺麗に早く書ける。綺麗な字は、自分だけのマイルールを手放した再生された字。自分の魅力だけが残った字のこと言います。そのようなメリット、意義の説明がないまま『字を綺麗に書け』だけでは、大人の私たちだって嫌になります。

学校の書道の時間は、実技に関しては全国の書道家(お習字の先生としてキャリアのある方)の先生方にオファーをして、登録制で地元の学校で指導できるようになってくれたらと切に願います。

習字、書道をわざわざ習ってくださる根底には“字は人となりを表す”を大切にする価値観をお持ちのかたが集まってくださり、学齢が小さくても、文字を書く大切さや自分でうまく考える思考力をお稽古の中で継続して伝えていきます。

せっかく出会えたお弟子たちには、自分の意志で書いてもらいたい。自主性で取り組むことが続けられちゃいますからね!書道に関してではなくて、取り組み方のルーティーンを実感して欲しいと感じています。

“字は人を表す”精神を今後も心に刻みながら、精進して参ります!