まなかな主宰 遠山 ちひろです。
9月号の予習のポイントです。初段からは6字半紙へと移行となりますため4行半紙のような原寸のお手本はなくなります。
よって自身での実寸への大きさのバランスを考えて書くことになります。
行書をはじめたばかりの方は、まずは一筆書きの気持ちで滑らかにかくことを意識してくださると良いかと思います。
楷書と違い点画を省力したり続け書くことが最大のポイントです。
そして行書の崩れ方、略し方についてはたくさんの種類があるので深く考えずに最初は見たまま形をまねることで慣れていきます。
分からなくなったらもとの楷書の字を書いてみて、なんとなくこの箇所が省略されているんだな?つながっているんだな?という理解でOKです。
9月号でも点画の連続がありますからリズムよく書いていきます。
リズムよくとは=太さの強弱が1文字の中でも大変激しいので細い太いの動きをリズムを取るようにに書くと捉えましょう。
さんずいは8月号でも学習しました。3の部分でいったん筆を止めてサッと払い上げ(短く)つくりへ気脈を通します。
気脈とは書写された文字全体を貫く、そのような流れのことを言います。
【風】・・・1画目は払います
【牧】・・・1画目、3画目は続けて書きます
【歌】・・・1画目から口へも続けて連続で書きます
*行書、草書は墨が続く限り墨継ぎしないで書きます
年末の書初めに向かって課題もハードルが高くなっていきますが頑張って取り組みましょう!
*参考文献 公益財団法人 日本習字教育財団 書写技能学習指導書より